— 節約=我慢ではない。固定費を整え、自動で貯まる仕組みをつくる —
お金の話になると、多くの人がまず思い浮かべるのが「節約」です。
けれど、この“節約”という言葉ほど、誤解されているものはありません。
- 節約=我慢
- 節約=不便な生活
- 節約=つらい
- 節約=ケチくさい
- 節約=楽しみを奪うもの
こんなイメージ、ありませんか?
もし少しでも「あるかも…」と思ったなら、安心してください。
実はそのイメージの多くは間違いです。
本当の節約とは、
頑張ることでも、耐えることでもありません。
必要なのは、あなたの性格を変えることでも、
生活レベルを無理に下げることでもない。
ただ「仕組み」を整えるだけ。
この章では、
「我慢しない節約」と
「勝手に貯まる仕組みづくり」をテーマに、
今日から実践できる“貯める力”を一緒に育てていきましょう。
■1. 節約は“我慢”ではなく、“選び方”を変えること
まず最初に、この誤解を完全に壊しておきましょう。
節約とは、
あなたが本当に大切にしたいもの以外を手放すこと。
楽しみを奪うことではありません。
たとえば、こんなケース。
- 毎日のコーヒーが幸せ → これはOK
- 使っていないサブスクに毎月1,000円
- 電気代のプランが何年も前のまま
- 見ていない有料チャンネルが付きっぱなし
- 格安SIMへの変更が「面倒そう」で放置
- 生命保険の内容が自分に合っているか分からない
これらはすべて、
我慢の問題ではなく、選び方の問題です。
お金が貯まる人は、
「削れるところは削る、使いたいところには使う」
この切り替えがとても上手です。
「節約しなきゃ…」と自分を追い込む必要はありません。
むしろ大切なのは、
少しの見直しで、長く効き続けるところ
から手をつけること。
どれだけ頑張って食費を5,000円削っても、
ストレスが溜まれば反動で使ってしまうものです。
だからこそ、最初に見直すべきは——
固定費なのです。
■2. 固定費を減らす3つのステップ
ここを整えるだけで、
年間10万円〜30万円は普通に変わります。
ちなみに私は……70万円以上。
ちゃんと集計すれば、もっとかもしれません。
節約というと、
食費や日用品など、毎月変動する「変動費」に
目が行きがちですが——
本当に最初に手をつけるべきなのは固定費です。
固定費とは、
毎月ほぼ自動で出ていくお金のこと。
- スマホ代
- Wi-Fi
- 保険
- サブスク
- 光熱費の契約プラン
- 家賃
- 車関連費
- 各種通信サービス
ここを一度見直すだけで、
努力ゼロで節約効果がずっと続きます。
●ステップ①:使っていないサービスを切る
まず見直したいのが、サブスク。
1つ1つは小さな金額でも、
気づけば月4,000円超え、なんてことは普通にあります。
- 音楽サブスク
- 動画サブスク
- クラウドストレージ
- デザインツール
- 電子書籍
- 有料ゲームサービス
- いつの間にか契約していた謎サービス
特に通信系の「数百円オプション」、
本当に気づきにくいですよね。
たった月3,000円の無駄でも、
- 年間:36,000円
- 5年で:18万円
知らないうちに、これだけ払っているケースは珍しくありません。
「辞めたら困る?」
「本当に使ってる?」
まずは一度だけ見える化すればOKです。
判断はそのあとで大丈夫。
●ステップ②:通信・電気を“今の時代仕様”にする
特にスマホ代。
私が大手キャリアを使っていた頃は、
月8,000〜10,000円が当たり前でした。
同僚に聞くと、
「毎月50GB以上使う」という人もいて、
使い方によっては高い料金になるのも納得です。
もちろん、
無理に変える必要はありません。
ただ、今の時代は
格安SIMで月1,000〜2,000円台も普通。
場合によっては「1,000円台でも高い」と感じるほどです。
私自身、昔は通信量も少なく、
古いスマホの関係で選べるプランが限られていました。
乗り換えは少し面倒ですが、
月5,000円浮くなら、十分やる価値はあります。
電気代も同じです。
プランを見直すだけで、
何も頑張らず月1,000円前後変わることも。
地域差はありますが、
「最初に契約したプランのまま」になっていないか、
一度確認するだけでOKです。
Wi-Fiも要注意。
昔のままの契約ほど、高いケースが多い。
私の家も以前は、
キャリア系1Gプランで月7,000円ほど。
今はその半分程度になっています。
●ステップ③:保険を“入っている理由”から見直す
保険は「なんとなく入っている」人が本当に多い。
- 不安だから
- よく分からないけど必要そう
- 勧められて断れなかった
- 大人は入るものだと思っていた
- 付き合いで加入した
でも、ここが一番大切です。
あなたの今の生活に、本当に必要ですか?
それとも、不安を買わされていませんか?
日本の医療制度は、実はとても手厚い。
私自身の経験でも、
「入っていても使えない保険」は本当に多いです。
詳しくは後の章「お金を守る」で話しますが、
ここでは「固定費としての保険」を
見直す視点だけ覚えておいてください。
固定費の見直しは、
節約ではなく生活の最適化です。
独身のとき、
パートナーができたとき、
結婚したとき、
子どもが生まれたとき、
成長したとき、
独り立ちしたとき——
人生の節目ごとに、
必要なものは必ず変わります。
■3. “自動貯金”で無理なく続ける
ここまで来れば、貯金はほぼ完成です。
どれだけ支出を整えても、
貯める仕組みがなければお金は残りません。
そこで必要なのが、
自動貯金(先取り貯蓄)。
精神力ではなく、
仕組みの力で貯める方法です。
●自動貯金の本質
貯金が続かない理由は、たった一つ。
人は、お金が手元にあると使ってしまう生き物だから。
ならば、
手元に来る前に移動させてしまえばいい。
- 給料日に別口座へ自動振替
- 毎月同じ日に積立投信
- 銀行の自動積立
おすすめは、
見えない(見づらい)口座を作ること。
私は
収入口座・生活防衛資金口座・投資用口座
この3つに分けています。
●金額は小さくていい
ここ、本当に大事です。
「月3万円貯めよう!」
→ 数ヶ月後に苦しくなる
→ リバウンド
多くの人が通る道です。
でも、
- 月1,000円
- 週500円
なら続けられる。
そして続いた瞬間、
「自分はできる」という成功体験が積み上がります。
金額よりも大切なのは、
続けられたという事実です。
●固定費を減らした分は、そのまま貯金へ
- スマホ代:▲3,000円
- 電気代:▲800円
- サブスク:▲1,200円
→ 合計5,000円をそのまま自動貯金へ。
浮いたお金を直行させる仕組み。
これができれば、貯金体質は完成です。
■4. この章で一番伝えたいこと
貯めることは、
性格を変えることでも、我慢することでもありません。
必要なのは、
一度だけ仕組みを作ること。
- 固定費を見直す
- 放置しがちな契約を今の時代に合わせる
- 浮いたお金を自動で回す
それだけで、
意識せずに貯まる生活が始まります。
貯金は努力じゃない。
才能でもない。
仕組みを知っているかどうか。
第1章でお金の流れを知り、
第2章で貯める仕組みを作る。
ここまでできれば、
あなたのお金の未来は確実に明るくなります。
焦らなくて大丈夫。
知ることが一番大切です。
一歩ずつ、
一緒に進んでいきましょう。

