【第2章:貯める力をつける】

お金の基本

— 節約=我慢ではない。固定費を整え、自動で貯まる仕組みをつくる —

お金の話になると、多くの人がまず思い浮かべるのが「節約」です。
けれど、この“節約”という言葉ほど、誤解されているものはありません。

  • 節約=我慢
  • 節約=不便な生活
  • 節約=つらい
  • 節約=ケチくさい
  • 節約=楽しみを奪うもの

こんなイメージ、ありませんか?

もし少しでも「あるかも…」と思ったなら、安心してください。
実はそのイメージの多くは間違いです。

本当の節約とは、
頑張ることでも、耐えることでもありません。

必要なのは、あなたの性格を変えることでも、
生活レベルを無理に下げることでもない。

ただ「仕組み」を整えるだけ。

この章では、
「我慢しない節約」と
「勝手に貯まる仕組みづくり」をテーマに、
今日から実践できる“貯める力”を一緒に育てていきましょう。


■1. 節約は“我慢”ではなく、“選び方”を変えること

まず最初に、この誤解を完全に壊しておきましょう。

節約とは、
あなたが本当に大切にしたいもの以外を手放すこと。

楽しみを奪うことではありません。

たとえば、こんなケース。

  • 毎日のコーヒーが幸せ → これはOK
  • 使っていないサブスクに毎月1,000円
  • 電気代のプランが何年も前のまま
  • 見ていない有料チャンネルが付きっぱなし
  • 格安SIMへの変更が「面倒そう」で放置
  • 生命保険の内容が自分に合っているか分からない

これらはすべて、
我慢の問題ではなく、選び方の問題です。

お金が貯まる人は、
「削れるところは削る、使いたいところには使う」
この切り替えがとても上手です。

「節約しなきゃ…」と自分を追い込む必要はありません。
むしろ大切なのは、

少しの見直しで、長く効き続けるところ

から手をつけること。

どれだけ頑張って食費を5,000円削っても、
ストレスが溜まれば反動で使ってしまうものです。

だからこそ、最初に見直すべきは——
固定費なのです。


■2. 固定費を減らす3つのステップ

ここを整えるだけで、
年間10万円〜30万円は普通に変わります。

ちなみに私は……70万円以上。
ちゃんと集計すれば、もっとかもしれません。

節約というと、
食費や日用品など、毎月変動する「変動費」に
目が行きがちですが——

本当に最初に手をつけるべきなのは固定費です。

固定費とは、
毎月ほぼ自動で出ていくお金のこと。

  • スマホ代
  • Wi-Fi
  • 保険
  • サブスク
  • 光熱費の契約プラン
  • 家賃
  • 車関連費
  • 各種通信サービス

ここを一度見直すだけで、
努力ゼロで節約効果がずっと続きます。


●ステップ①:使っていないサービスを切る

まず見直したいのが、サブスク。

1つ1つは小さな金額でも、
気づけば月4,000円超え、なんてことは普通にあります。

  • 音楽サブスク
  • 動画サブスク
  • クラウドストレージ
  • デザインツール
  • 電子書籍
  • 有料ゲームサービス
  • いつの間にか契約していた謎サービス

特に通信系の「数百円オプション」、
本当に気づきにくいですよね。

たった月3,000円の無駄でも、

  • 年間:36,000円
  • 5年で:18万円

知らないうちに、これだけ払っているケースは珍しくありません。

「辞めたら困る?」
「本当に使ってる?」

まずは一度だけ見える化すればOKです。
判断はそのあとで大丈夫。


●ステップ②:通信・電気を“今の時代仕様”にする

特にスマホ代。

私が大手キャリアを使っていた頃は、
月8,000〜10,000円が当たり前でした。

同僚に聞くと、
「毎月50GB以上使う」という人もいて、
使い方によっては高い料金になるのも納得です。

もちろん、
無理に変える必要はありません。

ただ、今の時代は
格安SIMで月1,000〜2,000円台も普通。
場合によっては「1,000円台でも高い」と感じるほどです。

私自身、昔は通信量も少なく、
古いスマホの関係で選べるプランが限られていました。

乗り換えは少し面倒ですが、
月5,000円浮くなら、十分やる価値はあります。

電気代も同じです。
プランを見直すだけで、
何も頑張らず月1,000円前後変わることも。

地域差はありますが、
「最初に契約したプランのまま」になっていないか、
一度確認するだけでOKです。

Wi-Fiも要注意。
昔のままの契約ほど、高いケースが多い。

私の家も以前は、
キャリア系1Gプランで月7,000円ほど。
今はその半分程度になっています。


●ステップ③:保険を“入っている理由”から見直す

保険は「なんとなく入っている」人が本当に多い。

  • 不安だから
  • よく分からないけど必要そう
  • 勧められて断れなかった
  • 大人は入るものだと思っていた
  • 付き合いで加入した

でも、ここが一番大切です。

あなたの今の生活に、本当に必要ですか?
それとも、不安を買わされていませんか?

日本の医療制度は、実はとても手厚い。
私自身の経験でも、
「入っていても使えない保険」は本当に多いです。

詳しくは後の章「お金を守る」で話しますが、
ここでは「固定費としての保険」を
見直す視点だけ覚えておいてください。

固定費の見直しは、
節約ではなく生活の最適化です。

独身のとき、
パートナーができたとき、
結婚したとき、
子どもが生まれたとき、
成長したとき、
独り立ちしたとき——

人生の節目ごとに、
必要なものは必ず変わります。


■3. “自動貯金”で無理なく続ける

ここまで来れば、貯金はほぼ完成です。

どれだけ支出を整えても、
貯める仕組みがなければお金は残りません。

そこで必要なのが、
自動貯金(先取り貯蓄)

精神力ではなく、
仕組みの力で貯める方法です。

●自動貯金の本質

貯金が続かない理由は、たった一つ。

人は、お金が手元にあると使ってしまう生き物だから。

ならば、
手元に来る前に移動させてしまえばいい。

  • 給料日に別口座へ自動振替
  • 毎月同じ日に積立投信
  • 銀行の自動積立

おすすめは、
見えない(見づらい)口座を作ること。

私は
収入口座・生活防衛資金口座・投資用口座
この3つに分けています。


●金額は小さくていい

ここ、本当に大事です。

「月3万円貯めよう!」
→ 数ヶ月後に苦しくなる
→ リバウンド

多くの人が通る道です。

でも、

  • 月1,000円
  • 週500円

なら続けられる。

そして続いた瞬間、
「自分はできる」という成功体験が積み上がります。

金額よりも大切なのは、
続けられたという事実です。


●固定費を減らした分は、そのまま貯金へ

  • スマホ代:▲3,000円
  • 電気代:▲800円
  • サブスク:▲1,200円

→ 合計5,000円をそのまま自動貯金へ。

浮いたお金を直行させる仕組み。
これができれば、貯金体質は完成です。


■4. この章で一番伝えたいこと

貯めることは、
性格を変えることでも、我慢することでもありません。

必要なのは、
一度だけ仕組みを作ること。

  • 固定費を見直す
  • 放置しがちな契約を今の時代に合わせる
  • 浮いたお金を自動で回す

それだけで、
意識せずに貯まる生活が始まります。

貯金は努力じゃない。
才能でもない。

仕組みを知っているかどうか。

第1章でお金の流れを知り、
第2章で貯める仕組みを作る。

ここまでできれば、
あなたのお金の未来は確実に明るくなります。

焦らなくて大丈夫。
知ることが一番大切です。

一歩ずつ、
一緒に進んでいきましょう。