第4章:増やす力(投資)を理解する

お金の基本

――「投資=ギャンブルではない」という本当の話――

「お金を増やす」と聞いて、
多くの人が真っ先に思い浮かべる言葉が**「投資」**ではないでしょうか。

一方で、同時にこんなイメージを持つ人も少なくありません。

  • 投資はギャンブルで危険そう
  • 知識がないと損をしそう
  • 自分には難しそう

こうした不安から、一歩を踏み出せない人がとても多いのが現実です。

ですが、私はこう考えています。

今の日本社会では、投資を「しないこと」そのものがリスクになりつつある

物価は上がり続け、
現金で貯めているだけでは、知らないうちにお金の価値は目減りしていく。
一方で、給与は簡単には上がらない。

この状況で、
「自分のお金にも働いてもらう」
という発想を持たないままでいることの方が、
よほど危うい時代に入っていると感じています。

この章では、

  • 投資とギャンブルの決定的な違い
  • 株・投資信託・ETF・債券の基本
  • 初心者が失敗しにくい投資の考え方

これらを、できるだけ噛み砕いて整理していきます。


1. 投資=ギャンブルではない理由

まず最初に、どうしても理解してほしいことがあります。

投資とギャンブルは、まったくの別物です

● ギャンブルの特徴

  • 結果が「運」で決まる(相手に委ねる)
  • 先にお金を出し、失う前提の仕組み
  • 長期的に見ればマイナスになる設計(還元率が低い)

● 投資の特徴

  • 企業や世界経済の成長に「参加」する行為
  • 長期で見るとプラスになり続けてきた実績
  • お金を「使う」のではなく「働かせる」行為

特に株式投資は、
企業が利益を出し、サービスを広げ、人々の生活を便利にしていく
そのプロセスに一緒に参加する方法です。

たとえば、あなたが毎日使っているスマホ、アプリ、好きなメーカー。
その企業が成長し、世界中で使われるようになれば、業績は伸びます。
その価値の上昇が株価に反映され、投資家にリターンとして返ってきます。

つまり投資とは、

人の努力と社会の成長を応援し、その成果を分けてもらう行為

これが本質です。

実際、世界経済は過去100年以上にわたって成長を続けてきました。

  • 戦争
  • 世界恐慌
  • バブル崩壊
  • リーマンショック
  • コロナショック

どんな出来事があっても、
最終的には回復し、再び成長しています。

みんなが世界の成長を応援し、その成果を受け取る。
この関係こそが、投資なのです。


2. 株・投資信託・ETF・債券の基本

初心者がまず知っておきたい投資商品は、次の4つです。

  • 株式(個別株)
  • 投資信託
  • ETF
  • 債券

一つずつ整理します。

① 株式(個別株)

企業の株を買うことは、その会社のオーナーの一部になるということ。
つまり「応援」です。

メリット

  • ✔ 成功すればリターンが大きい
  • ✔ 応援したい企業を選べる
  • ✔ 配当金を受け取れる場合もある

デメリット

  • ✘ 企業次第で株価が大きく下がる
  • ✘ 知識・分析が必要
  • ✘ 値動きが大きく初心者には難しい

個人的には一番魅力的ですが、
最初は③の投資信託の方が圧倒的におすすめです。


② ETF(上場投資信託)

ETFは「上場している投資信託」。

  • ✔ 投資信託より手数料が安い
  • ✔ 世界の指数に簡単に投資できる
  • ✔ 長期投資向き

ただし最低購入単位があるため、
「毎月コツコツ積立」には通常の投信の方が使いやすいです。
日本のETFはやや弱く、海外ETFの方が人気なのが実情です。


③ 投資信託(特にインデックス型)

投資信託とは、
プロが世界中の株や債券を組み合わせて運用してくれる商品。

特に初心者向けなのがインデックスファンド

例:

  • 全世界株式(オルカン)
  • S&P500
  • TOPIX

メリット

  • ✔ 100円から投資できる
  • ✔ 日本円で購入可能
  • ✔ 分散されていてリスクが低い
  • ✔ 放置でOK(時間効率が最高)

デメリット

  • ✘ 手数料(中間マージン)がある
  • ✘ 爆発的ではなく「ゆっくり増える」

長期投資では、多くの人がこの方法で資産形成をしています。


④ 債券(国債・社債)

国や企業にお金を貸し、利息を受け取る仕組み。

特徴

  • ✔ 値動きが安定
  • ✔ 株より暴れにくい
  • ✔ ポートフォリオの安全装置

金利が低いと魅力は薄れますが、
期間が長いほど金利は高くなります。


3. 失敗しにくい投資は「積立×長期×分散」

初心者が取るべき答えは、驚くほどシンプルです。

●(1)積立投資(ドルコスト平均法)

  • 高い時も買う
  • 安い時も買う
  • 結果的に平均価格になる

感情に左右されず、続けられる仕組みです。
私も株・投信・ゴールドすべて積立です。


●(2)長期投資(15〜20年以上)

  • 暴落しても時間が回復する
  • 複利が最大化する
  • リスクが薄まる

見るべきは「今日の値段」ではなく、
10年後・20年後です。


●(3)分散投資

  • 1社に集中しない
  • 1国に偏らない
  • 1分野に寄せない

最強の分散は、
全世界株インデックスです。


4. 初心者向け結論

全世界株式(オルカン)を毎月積立

  • ✔ 世界の成長を丸ごと
  • ✔ 年平均5〜7%
  • ✔ 放置でOK
  • ✔ 長期で勝ちやすい

次点として
S&P500、全米株式(VTI系)も人気です。


5. 最後に:投資は未来の自分への贈り物

投資は戦いではありません。
未来の自分が困らないための準備です。

  • 老後の不安を減らす
  • 選択肢を失わない
  • やりたいことを諦めない

だから投資は、ギャンブルではなく
人生の自由度を高める行動なのです。